英中銀、より積極的な利下げも インフレ動向次第=総裁
10月3日、 イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁(写真)は、インフレの動向次第で一段と積極的に利下げに動く可能性があると述べた。ロンドンで8月代表撮影(2024年 ロイター)
[ロンドン 3日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、インフレの動向次第で一段と積極的に利下げに動く可能性があると述べた。中東の紛争により原油価格が上昇することもあり得るとの見方も示した。
英紙ガーディアンに対し、インフレに関する良いニュースが続けば、利下げに関して「もう少し積極的(active)」かつ「もう少し大胆(aggressive)」になる可能性があると述べた。
中銀が懸念していたほどインフレ圧力が持続的でないことに勇気づけられたが、中東情勢はリスクをもたらしているとの見方を示した。
「地政学的な懸念は非常に深刻だ。今起きていることは悲劇的だ」と述べ、「ストレスがあるのは明らかで、このストレスがまだかなり高水準にある市場とどう関係するかが本当の問題だ」と指摘した。
「(原油)市場の安定を維持する強い決意」があるように見えるが、「事態が本当に悪化した場合、制御できなくなる恐れがある。状況が悪化する可能性があるため、引き続き監視する必要がある」と強調した。