クルーズ船の外国人船員を忘れるな──押し付けられた危険任務
一方、インドネシア政府はインスタントラーメンやビタミンCなどの支援物資を送った。東京のインド大使館は随時最新情報をツイッターに投稿しているが、132人のインド人乗員はもっと具体的な行動を望んでいる。
保安担当の乗員ソナリ・タッカーは動画メッセージの中で、さらに2週間隔離されるのは望んでいないと語り「インドに戻りたい」と訴えた。
明るい兆候もある。乗員たちは年齢が若く、感染率は5%程度だ(乗客の感染率は20%)。日本の病院で治療中の乗員も、容態は安定している。フィリピン人乗員の1人は完全に回復し、退院できることになった。
メイ・ファンティロにも朗報が届いた。フィリピン政府は2月20日、ダイヤモンド・プリンセスの自国民約480人を帰国させるため、チャーター機を派遣すると発表したのだ。もちろん乗員も帰国できる。
From thediplomat.com
<2020年3月3日号掲載>
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