最新記事

追悼

コービーが生前に語った人生の喜び、ビジネスへのこだわり、そして家族への愛

Life and Business According to Kobe

2020年2月22日(土)14時00分
ニューズウィーク米国版編集部

怖いと思う自分を受け入れる

試合で大けがをして、これで終わりだなと思ったことがある。復帰はもう無理で、キャリアはここまでかもしれないと。次に思ったのは、残りの人生で何をすればいいんだということ。怖かったよ。

それでも、人生の前半で学んだのは恐怖と闘うことではなくて、恐怖を受け入れることだったのを思い出した。状況にビビって「怖いものなんかない」と強がるより、「これはヤバいぞ」と認めるほうがいい。それでいいんだ。恐怖感をまず受け入れるのさ。それから、怖いけれどもどうすればいいのだろう、と考えてみることだ。

mags200222-kobe05.jpg

最愛の家族と共に(左から妻バネッサ、1人おいて次女ジアナ、長女ナタリア) NOAM GALAI-WIREIMAGE/GETTY IMAGES

娘たちへの思い

(娘4人の下の2人である)ビアンカとカプリが生まれたときは純粋に幸せな気持ちで、達成感に満ちていた。同時に上の2人が少しずつ年頃になっていくので、ちょっぴり悲しくなってしまった。

子供が成長していくのは当たり前のこと。でもビアンカが6歳でカプリが4歳になったら、ナタリアはもう20歳でジアナも17歳になるんだと考えてしまう。そうすると、あ~あという感じになる。

覚悟しないといけないな。時は容赦なく流れるものだ。手元に一時停止ボタンがあったら、少しでもいいから時間を止めたいよ。

<本誌2020年2月25日号掲載>

20200225issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月25日号(2月18日発売)は「上級国民論」特集。ズルする奴らが罪を免れている――。ネットを越え渦巻く人々の怒り。「上級国民」の正体とは? 「特権階級」は本当にいるのか?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米欧石油大手決算、各社で明暗 自社株買いに反映

ビジネス

米政権、再エネ・気候対策・農業を大幅削減 来年度予

ワールド

アングル:トランプ政権の予算削減案で米環境研究に暗

ビジネス

米国債の売却を日米交渉の手段とすることは考えていな
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 3
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1位はアメリカ、2位は意外にも
  • 4
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 5
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 6
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 7
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 8
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 9
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 10
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中