台湾総統選「窮地に立つ習近平」に「温かな手」を差し伸べる安倍首相
「窮地に立つ」習近平に「温かな手」を差し伸べる安倍首相
それでは、アメリカ最大の同盟国であるはずのわが日本は、いったい何をしているのだろうか。
安倍首相はひたすら「今年の春、習近平国家主席を国賓として日本にお招きする」ということに夢中なのである。
香港や台湾の若者たちが命を懸けて「自由と民主」のために闘っており、アメリカ議会が「国防権限法」でここまで台湾を北京の「魔の手」から守ろうとしているというのに、我が国の首相は、「自由と民主」を弾圧する習近平国家主席を、最高レベルの客人として日本に招聘し、窮地に立たされている習近平に「温かな手」を差し伸べるのである。
これが阻止されずに実行されるとしたら、日本の未来に希望はない。
コラムを長らく休んでしまったのは、実はこの問題に関して田原総一朗氏との対談を行い、その対談本のゲラと格闘していたからだ。どうやら田原氏は「習近平国賓来日に外交上賛成する」お立場のようで、筆者とは正反対の主張をしておられる。
したがって当然のことながら「激論」となる。
「激論」ではまだ表現が弱く、「激突」と言っても過言ではないだろう。
そこで本のタイトルは『激突!遠藤vs田原 日中と習近平国賓』ということに落ち着いた。今月末に実業之日本社から出版される。ゲラは既に筆者の手を離れた。
長らくコラムをお休みしてしまったことをお詫びするとともに、詳細はその本の中で述べていることをご報告させて頂きたい。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
[執筆者]遠藤 誉
中国問題グローバル研究所所長、筑波大学名誉教授、理学博士
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。中国問題グローバル研究所所長。筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く』(11月9日出版、毎日新聞出版 )『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』、『毛沢東 日本軍と共謀した男』、『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』、『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』、『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』、『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』『中国がシリコンバレーとつながるとき』など多数。