イラン、イラク駐留の米軍基地2カ所へ十数発のロケット弾発射 トランプは「万事順調」
ミサイル攻撃のニュースを受けてアジアの株式市場は急落し、安全資産とされる円や金が買われた。米原油先物は一時5%近く急伸した。ただ、その後はトランプ氏とザリフ氏のツイートを受け、ややもし直している。
米国のポンペオ国務長官とエスパー国防長官は、攻撃のニュースを受けてホワイトハウスに入った。米国がどのような対応策を検討しているのかは不明。
米連邦航空局(FAA)は、米国の民間航空会社に対し、イラク・イラン・ペルシャ湾・オマーン湾上空での運航を禁止すると発表。シンガポール航空も、すでにすべての便がイラン領空を迂回して飛行している。
イラン政府高官は7日、同国がソレイマニ司令官殺害への復讐として複数のシナリオを検討していると述べていた。
イラクには5000人規模の米兵が駐留し、他の有志連合軍とともに、治安維持にあたるイラク軍の訓練などに従事している。
ドイツ連邦軍の報道官は、エルビルにある基地に駐在しているドイツ兵115人は全員無事だと表明した。
北大西洋条約機構(NATO)当局者はロイターに、イラクに駐留している訓練任務担当の数百人の一部をイラク国外に移動させることを明らかにした。
カナダも7日、イラクに駐留するカナダ軍兵士の一部を安全上の理由から一時的にクウェートに移動させることを明らかにした。
オーストラリアのモリソン首相は8日、イラクに駐留しているすべての外交および軍関係者が無事であることを確認したと記者団に明らかにした。そのうえで、イラクの情勢は流動的で、最新の情報を定期的に得ていると説明した。
*内容を追加しました。
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