ISが東南アジアを狙っている──マレーシア内相
ISIS Seeking To Move Base To Southeast Asia After Baghdadi Death
アバスは2003年、偽のパスポートを所持していたとして逮捕されたが、翌年釈放された。2002年に200人以上の犠牲を出したバリ島爆弾テロ事件を見て改心したという。現在はジャカルタで暮らしており、テロリストを更生させるためのインドネシア政府の取り組みを手伝っている。
彼によれば、偽のパスポートは入手が簡単で、テロ組織の戦闘員が帰国する際やほかの国に入国する際、あるいは当局の監視を逃れるのに役立っている。アバスによれば、闇業者が扱っているパスポートは3種類――完全手作りの偽造パスポート、偽のIDを使って入管から入手したパスポートと、盗難パスポートだ。
現在マレーシアは、国際刑事警察機構(インターポール)が作成した盗難・紛失パスポートのデータベースを旅行者の入国審査に活用するための取り組みを進めている。またインターネットを通じた過激化の監視および阻止のために、ソーシャルメディアのプラットフォーム上にメッセージング対策センター(CMC)を構築した。
「マレーシア警察は、CMCを通じて集めた情報を基に数多くの過激派を逮捕し、攻撃計画を阻止している」とヤシンは語った。
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