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サウジアラビア世界最大のサウジアラムコIPOに批判「世界最大の環境汚染企業に巨額資金」
アラムコの評価額は1兆5000億ドルになる見込み HAMAD I MOHAMMED-REUTERS
<サウジ国営石油会社のIPOに参入する銀行が、環境活動家から批判を浴びている>
サウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコのIPO(新規株式公開)が、思わぬところから水を差される事態となっている。IPOに参入する銀行が、環境運動家から批判を浴びているのだ。
サウジアラビアは4日、アラムコの株式上場を承認。同社が世界最大の上場企業になるのを前に、環境運動家はこのIPOに参入すれば気候変動の悪化に加担することになると主張している。NGO活動家のアダム・マクギボンは本誌にこう語った。
「アラムコへの投資は世界最大の環境汚染企業に巨額の資金を注入するようなもの。埋蔵されている石油と天然ガスをアラムコが全て燃やせば、112ギガトンの二酸化炭素が出る。それはパリ協定の枠内で世界が排出し得る二酸化炭素の約3分の1だ」
IPOに参入する大手国際銀行は、自社サイトで気候変動問題への取り組みをアピールしている。それは口先だけなのか――上場時に飛び交うのは祝辞だけではなさそうだ。
<2019年11月19日号掲載>
【参考記事】アップルを抜き利益世界一になったサウジアラムコの上場価値は
【参考記事】「気候変動は社会的転換点に突入した」
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