地雷撤去はアフガン女性の自立と夢への第1歩
Afghan Women Taking Their Country Back
これまでに地雷除去の訓練を受けた女性は20人。国連地雷対策サービス部は今後プログラムの範囲と規模を拡大する構えだが、当面その可能性は限られている。治安が悪化しているせいだ。
9月28日には大統領選の投票が行われたが、投票率は25%未満。不正投票などの疑惑から暴力が激化するのではないかと、多くの識者は懸念している。
バーミヤンの岩山では、マルファトが発見した危険物を無事に掘り出した。彼女は十分な訓練を積み、自信を持って作業している。除去作業は当分終わりそうにないが、それでもマルファトは前向きだ。「アフガニスタンの女性たちの手本になれてうれしい。男性と同等に働くのを誇らしくも思う」
<本誌2019年11月26日号掲載>
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11月26日号(11月19日発売)は「プラスチック・クライシス」特集。プラスチックごみは海に流出し、魚や海鳥を傷つけ、最後に人類自身と経済を蝕む。「冤罪説」を唱えるプラ業界、先進諸国のごみを拒否する東南アジア......。今すぐ私たちがすべきこととは。