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デモ香港警察、行政長官に夜間外出禁止令の発令要請
反政府抗議活動が続く香港で、警官の実弾発砲に怒るデモ隊が3日未明まで警察と激しく衝突した。写真は2日に香港で撮影(2019年 ロイター/SUSANA VERA)
抗議活動が続く香港では警察が2日、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官に対して夜間外出禁止令を発令するよう求めた。抗議活動が激化する中、トップレベルの支援が必要だと訴えた。
中国建国70周年に当たる1日に行われたデモでは、警官が発砲した実弾により18歳の男子生徒が負傷。2日にはこれに抗議して数千人がデモ行進した。
警官の実弾発砲に怒るデモ隊は3日未明まで警察と激しく衝突した。
警察官で構成する香港警察隊員佐級協会は2日に発表した声明で「法律の下、われわれは権限が限定された執行機関に過ぎない。こうした相次ぐ大規模な暴動に直面するなか、トップレベルの適切な措置と支援なしで単独で任務を果たせない」と訴えた。
デモ隊は2日夜、市内各地で火炎瓶を投げつけ、放火するなど激しい抗議活動を展開。商店や地下鉄駅の設備を破壊する行為も見られた。警察は催涙ガスを使用して排除に乗り出した。
警察の強硬姿勢に対する市民の怒りは一段と強くなっている。デモ参加者の1人は、男子生徒が至近距離で撃たれたことを厳しく非難し、「抗議活動は続く。われわれはあきらめない」と語った。
香港警察は3日、デモ隊の行為は「公共の秩序を著しく乱し、警官や市民の安全を脅かす」と表明した。
※内容を追加しました。
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