インドが「核の先制不使用」を捨て去る日
From ‘No First Use’ to ‘No, First Use?’
モディは5月に行われた総選挙で、「核のドラム」をたたいて国家主義者の支持基盤をあおり立てた。4月20日の集会では支持者にこう語り掛けている。「彼らは毎日のように『自分たちは核のボタンを持っている』と言ってきた。では、私たちは何を持っているか? ただの飾りなのか?」
選挙戦の景気づけにすぎないのかもしれない。しかし、モディの最側近の1人で現職の国防相が、あえて先制不使用に言及したことと重ね合わせると、その不気味さが増す。
From thediplomat.com
<本誌2019年9月3日号掲載>
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