NY大停電──暗闇の向こうで何が起こっていたか:在住者体験談
「暗闇なんてカンケーない!電力がなくてもできることはある」
ハプニングをも歌にして楽しむ人々
ニューヨークは、生きるパワーがみなぎる街。この日は一段とエンターテインメントが人々に活力を与えたようだ。
26のブロードウェイショーと、ジェニファー・ロペスなどのコンサートが中止になったが、人々はさまざまな方法で停電というハプニングを「サバイブ」した。
まだ明るい時間帯。カーネギーホールの外で、合唱団(Millennial Choirs and Orchestras)による即興演奏会がはじまった。
A power outage in New York, but it couldn't stop the Millennial Choirs and Orchestras, creating a makeshift stage right outside Carnegie Hall. #nycblackout pic.twitter.com/fPQJzvTS1t
— Ravi Agrawal (@RaviReports) 2019年7月14日
同じくカーネギーホール外での演奏。投稿者は地下鉄に1時間閉じ込められた後、この「感動の場」に辿り着いた。「このシーンこそ、ニューヨークたる瞬間」と投稿者談。
I guess this is what they call a New York moment. After being trapped on the F for an hour because of the power outage I emerged to see dark restaurants & traffic lights, civilians directing traffic, & an evacuated Carnegie Hall concert happening in the street. #nyc #Blackout pic.twitter.com/3p9UWtRrel
— Briallen Hopper (@briallenhopper) 2019年7月14日
ミュージカル『Waitress』の出演者らによる即興演奏。47丁目のBrooks Atkinson劇場前にて。
The cast of @WaitressMusical entertaining stalled theatergoers outside during the NYC blackout. (via @meganrgaffney) #Blackout #NYCBlackout pic.twitter.com/vLLnAcKV8D
— Dave Quinn (@NineDaves) 2019年7月14日
54丁目のサパークラブ「Feinstein's/54 Below」にて。暗闇なんてカンケーない!と楽しむ人々。
Remember that time the power went out in NYC and @sherierenescott and @NorbertLButz just kept going at @54Below? The show must go on, y'all. #blackout #NYCblackout pic.twitter.com/0m0wQOinlH
— Suzy Evans (@suzyeevans) 2019年7月14日
停電のハプニングをも、陽気に歌にして乗り切る人々。ミュージカル『Hadestown』が中止となり、御歳73歳の出演俳優アンドレ・デ・シールズ(Andre De Shields)さんらが「土曜日に急に起こっちまった停電~」と、即興で歌にするのはさすが! 48丁目の「Walter Kerr」劇場前にて。
逆境に直面しても物事を成し遂げる人々の大胆さこそが、都市のパワー
「真のニューヨーカーは、タフで芯が強いの。そしてちょっとやそっとのことでは負けない」。私は、911同時多発テロを経験した友人の言葉を思い出す。
トラブルを深刻に取りすぎない。転んでもただでは起きない。時にジョークにして笑ってみたり、歌にして楽しんだりして、皆で力を合わせて逆境を乗り越える。
この大停電で、再びニューヨークという街とそこに生きる人々の底力を垣間見た。
【復旧時の人々の歓喜の様子】
WE'RE BACK, BABY!!! #BLACKOUT pic.twitter.com/9KySiRQf4m
— Jason Mante (@jasonmante) 2019年7月14日
※この記事は、ヤフー個人からの転載です。