欧米に締め出されたファーウェイ、東南アジアで5G市場狙う
SOUTHEAST ASIA’S HUAWEI RESPONSE
フィリピンの情報通信省は5月、国内のいくつかの企業が通信速度と安全性を高めるために機材の調達先を多様化する予定だとしていた。さらに、今後もサイバーセキュリティーの検査基準を維持し、違反企業のライセンスを取り消す可能性にも言及していた。
それでも、アメリカなどから締め出されたファーウェイが活路を求めることで、東南アジアがリスクを背負わされるのではないかという不安は増すだろう。
そんな折、カンボジア紙は、ファーウェイがカンボジア南西部のシアヌークビル州と香港を結ぶ光ファイバー海底ケーブルを敷設する計画だと報じた。カンボジアと中国の関係から生じる安全保障上の懸念は、繰り返し報道されてきたこともあってつい軽く考えてしまいがちだ。しかし、ファーウェイの東南アジアでの動向と併せて考えると、注目する価値はある。
5Gが今後どんな展開を見せるのかはまだ分からない。だが各国の動きをつなぎ合わせれば、事態の動きが速まっている現実が見えてくる。
From thediplomat.com
<2019年7月9日号掲載>
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