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ブレグジット「たられば無用!」 英首相にジョンソン就任、10月末EU離脱を約束
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英与党・保守党のボリス・ジョンソン党首が24日、新首相に就任した(2019年 ロイター/HANNAH MCKAY)
英与党・保守党の党首選に勝利したボリス・ジョンソン氏(55)が24日、メイ氏の後任の首相に就任した。ジョンソン氏は就任後の演説で、最大の懸案である欧州連合(EU)からの離脱について、10月末の離脱に「たられば」は必要ないと明言。またEUが交渉を拒否すれば「合意なき離脱」に向かうと警告した。
ジョンソン首相は官邸前で、EU離脱協定を巡りEUから「新たな合意、より良い合意」を取り付けるとした上で、「国民との約束を果たすべく、10月31日にEUを離脱する。たらればはない」と表明。同時に「アイルランド国境に検問を置かない離脱は可能だが、もちろんEUが今後の交渉を拒否し、われわれが合意なき離脱を迫られる可能性は多少あるわけで、そのための準備を進めることは大事だ」と述べた。
焦点となるアイルランド国境問題については、解決策はあり得ると主張。問題を解決できない場合のバックストップ(安全策)を巡って「心配する必要はない。責任は私が取る(バックストップス・ヒア)」とし、安全策は民主主義に反すると訴えた。また本意ではないとしながらも「合意なき」離脱への準備を加速させると約束した。
ジョンソン首相はこの日組閣に着手。財務相にジャビド内相、外相にラーブ前離脱担当相を指名した。バークレイ離脱担当相は留任。内相にはパテル元国際開発相を指名した。
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