スーダンのデモ鎮圧にアラブ諸国の影 UAE製の軍事車両や財政支援が...
他方で、サウジアラビアとUAEは軍事と財政面でのスーダンとの関係維持を望んでいる。スーダン政権で重役を担ったタハ・オスマン・アル・フセインは政策をめぐってバシルの怒りを買い、2年前にスーダンを離れていた。彼は現在、サウジアラビアのアフリカ問題担当顧問を務めている。スーダンとサウジの利害がいかに密接に絡み合っているかが分かるだろう。
湾岸諸国政府に、民主化を求めるスーダン市民の味方はいないのかもしれない。それでも、人道危機監視団体イナフ・プロジェクトのスリマン・バルドは民主化への希望を口にし、暴力ではデモは排除できないと言う。「長い抑圧と腐敗を終わらせたいという市民の決意は、決して揺らぐことはない」
<2019年6月18日号掲載>
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