自衛隊の多国籍軍参加へ──シナイ半島派遣はその第一歩
自衛隊がいきなり多国籍軍と肩を並べ、独裁政権の打倒やテロリスト根絶のために戦うようになるわけではない。それでも、今回の決定は大きな前進だ。
日本の安全保障政策は、少しずつ段階的に変わる。今回の派遣がうまくいけば、平和と安定のために自衛隊が多国籍軍と共に貢献を期待されている多数の国際的活動の最初の例になるかもしれない。
「国連の管理下」という制約から解き放たれた日本は、もっと幅広い海外での任務にもっと自由に自衛隊を派遣できるようになるはずだ。今はささやかな動きにしか見えないかもしれないが、日本は安全保障でも新時代に突入した可能性がある。
<本誌2019年5月14日号掲載>
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