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南米ベネズエラ、軍の一部が政権反旗 国会議長「マドゥロ打倒へ最終段階」
南米ベネズエラで暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長は、マドゥロ政権の打倒に向け「最終段階」に入ったとした上で、国民や軍に蜂起するよう呼び掛けた。写真はカラカス市内で装甲車に対峙する反政府グループ(2019年 ロイター/CARLOS GARCIA RAWLINS)
南米ベネズエラで暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長は30日、ツイッターに動画を投稿し、マドゥロ政権の打倒に向け「最終段階」に入ったとした上で、国民や軍に蜂起するよう呼び掛けた。
議長は「今や時が満ちた。将来はわれらの手中にある。国民と軍は結束した」と表明した。またその後、軍指導部と協議し「完全な忠誠」が得られたと説明した。
ロイター記者が目撃したところによると、カルロタ空軍基地の周辺では、グアイド氏に従う軍服を着た数十人の若者らと政権側の兵士らとの間で銃撃戦になった。またグアイド派の集団に合流した市民数百人に向けて治安部隊が催涙弾を発射した。
カラカス市内ではグアイド氏を支持する市民数万人がデモ行進を実施。警備隊と衝突し36人が負傷した。投石を行う群衆の中に警備隊の車が突っ込む様子も見られた。
パドリノ国防相は「国中に暴力をはびこらせるようなクーデターの動きを拒絶する」とした上で、政権軍は引き続き「憲法および合法的な政権を断固防衛する」と表明。すべての軍部隊は正常に機能していると主張した。
ホワイトハウスのサンダース大統領報道官は、ベネズエラの動向についてトランプ大統領が報告を受けており、状況を注視していると述べた。グアイド氏から事前に相談があったかなどについては明らかにしなかった。
グアイド氏が駐米大使に指名したカルロス・ベッキオ氏は、トランプ政権の関与を否定した上で「これはベネズエラ国民が起こした行動だ」と強調。一方、ベネズエラのアレアサ外相はロイターのインタビューに応じ「軍がクーデターを企てている事実はない」と指摘。米政府や国防総省、国務省、ボルトン補佐官が直接この計画を練っていると主張した。
ボルトン氏は、パドリノ国防相を含めマドゥロ氏の3人の腹心が過去に平和的な政権移譲を約束しており、それぞれが約束を果たすべきと表明した。
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