トランプ、「国境封鎖」でメキシコを恫喝
Trump: Closing Border is 'Profit-Making Operation'
この発言は、メキシコ国境の「壁」の必要性に関する過去の主張と矛盾する。麻薬取締局(DEA)の記録によれば、トランプは2月の演説で、「ドラッグの多くは通関手続地を経由して密輸されており、壁はその違法な流入を食い止める役にはほとんど立たない」と主張する人々をやゆした。
「一部の民主党の政治家が『(メキシコから流入するドラッグは)すべて通関手続地を通ってきている』と言っているのを耳にしたとしても、それは間違っている」とトランプはこの時述べていた。「ただの嘘だ。みんな嘘だ。連中は『壁は役に立たない』と言っているが、壁は100%役に立つ」
トランプは今回のメキシコへの「最後通牒」をツイッターで開始した。
「民主党(政権)は世界最弱の移民法を残していった」とトランプは切り出した。「メキシコには最強の移民法があり、アメリカと(の貿易で)年に1000億ドルも稼いでいる。議会はわが国の弱い移民法を今すぐに変えなければならない。そしてメキシコは自国を抜けて国境を越え、アメリカに不法入国する者たちを止めなければならない。メキシコは長年にわたってアメリカから稼ぎを上げてきた。国境(管理)の費用をはるかに上回る額を」
トランプはこう続けた。「メキシコがすべての不法移民が国境を越えてアメリカに流入するのを即刻止めないなら、私は国境を、もしくは国境のかなりの部分を来週にも閉鎖する用意がある。これ(不法移民の足止め)はメキシコにとっては造作もないことのはずだが、連中はアメリカの金を使って『対話』するだけだ。その上、メキシコとの間で(特に麻薬密輸などを勘定に入れると)われわれは大損をしているから、国境閉鎖はいいことだ!」
(翻訳:村井裕美)