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中東イスラエル総選挙、右派勢力が過半数獲得の見通し ネタニヤフ首相再選へ
イスラエル総選挙は、現職のネタニヤフ首相(右)と新顔のガンツ元軍参謀総長(左)がいずれも勝利を宣言したが、出口調査や現時点の開票結果によると、ネタニヤフ氏の5期目続投となる見通しだ。エルサレムの投票所で撮影(2019年 ロイター/NIR ELIAS)
9日に実施されたイスラエル総選挙で、現職のネタニヤフ首相の5期目続投が確実になった。国内の主要テレビ3局が10日、報じた。
開票率97%の段階で、ネタニヤフ氏率いる現与党の右派「リクード」とガンツ元軍参謀総長率いる中道野党「青と白」のどちらも、過半数議席には達していないものの、ネタニヤフ首相は右派勢力の協力の下、連立政権を組むのに有利な状況となっている。
最終的な結果は12日までに確定する見通しだが、暫定結果では定数120議席のうち65議席をネタニヤフ氏率いる右派勢力が獲得する見込みで、中道左派は55議席となっている。
ネタニヤフ氏は9日夜、支持者を前に「素晴らしい勝利の夜だ」と宣言した。
一方「青と白」のガンツ氏も、与党と同数の35議席を獲得したことで控え目ながら勝利を宣言。支持者向けの公開書簡で「空は雲で覆われているかもしれないが、われわれがイスラエルの国民と社会にもたらした希望の太陽を隠すことはできない」と表現した。
ネタニヤフ氏が首相職にとどまれば、7月に在任期間はイスラエル史上最長となる。ただ、検察が指摘している汚職疑惑で刑事告訴されれば実現は難しくなる見込み。