最新記事
アマゾン

ベゾス離婚調停成立 夫人は約4兆円の資産家に

2019年4月5日(金)15時00分
佐藤由紀子

夫人は女性として世界で3番目の資産家に Danny Moloshok-REUTERS

<Amazonのジェフ・ベゾス氏の離婚調停が成立。これにより妻のマッケンジーさんはAmazon株の4%を取得。資産は約350億ドル(約3兆9000億円)となる>

世界一の富豪(Forbesの番付)、Amazonのジェフ・ベゾス氏の離婚調停が成立した。Amazonが米証券取引員会(SEC)に提出した文書によると、ベゾス夫妻は4月4日に離婚を申し立てており、約90日後には完了する見込みだ。

ベゾス氏はアマゾンの筆頭株主にとどまる

ベゾス氏はAmazonの株式の約16%を保有する筆頭株主だが、夫妻が住むワシントン州では結婚期間中に取得した資産は共有財産とみなされ、離婚時には基本的に折半することが義務付けられている。そのため、離婚に伴う財産分与の行方に注目が集まっていた。

SEC文書によると、マッケンジーさんはAmazon株の4%を取得する。同氏は4日、自身のTwitterアカウントで、ベゾス氏が保有するAmazon株の25%を獲得するが、その株式の議決権は夫のサポートのために提供するとツイートした。マッケンジーさんが株式を公開市場で売却しない限り、ベゾス氏は議決権を維持できる。


マッケンジーさんは、「ジェフが素晴らしい会社の発展のためにこれからも尽力できるようにするため」の、この決定を喜んでいるという。

女性として世界で3番目の資産家に

ベゾス氏はAmazonの他、メディア企業のWashington Postと宇宙企業のBlue Originのオーナーでもある。これらは変わらず100%ベゾス氏のものである。

それでもマッケンジーさんの資産は約350億ドル(約3兆9000億円)になり、女性として世界で3番目の資産家になる見込みだ。ジェフ・ベゾス氏の資産は約1074億ドルになり、来年もForbesの長者番付での首位を守れそうだ。ちなみに今年の2位はビル・ゲイツ氏で、資産は約965億ドルだった。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とゼレンスキー氏が「非常に生産的な」協議

ワールド

ローマ教皇の葬儀、20万人が最後の別れ トランプ氏

ビジネス

豊田織機が非上場化を検討、トヨタやグループ企業が出

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
特集:独占取材 カンボジア国際詐欺
2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口の中」を公開した女性、命を救ったものとは?
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 6
    ロシア武器庫が爆発、巨大な火の玉が吹き上がる...ロ…
  • 7
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 1
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 2
    「スケールが違う」天の川にそっくりな銀河、宇宙初期に発見される
  • 3
    【クイズ】「地球の肺」と呼ばれる場所はどこ?
  • 4
    「生はちみつ」と「純粋はちみつ」は何が違うのか?.…
  • 5
    女性職員を毎日「ランチに誘う」...90歳の男性ボラン…
  • 6
    教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負…
  • 7
    自宅の天井から「謎の物体」が...「これは何?」と投…
  • 8
    トランプ政権はナチスと類似?――「独裁者はまず大学…
  • 9
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 10
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 7
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 8
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 9
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中