逮捕劇で再び動き出した、ウィキリークス第2章
Julian Assange’s Legal Trouble, Explained
なぜ今逮捕されたのか?
エクアドル大使館に6年半も立てこもるうち、アサンジは何とも厄介な「居候」と化した。
まず滞在費用はエクアドル持ちだが、これが結構な負担になる。世界の大半の国々を敵に回した男を保護下に置いていれば、思わぬ外交摩擦も生じる。
しかもアサンジは衛生観念が乏しく、大使館員は大いに迷惑を被っていた。お荷物扱いされるようになったアサンジは、トイレで用を足した後始末をちゃんとすること、他国の内政に干渉しないことなどを約束させられ、誓約書に署名した。
モレノがついに堪忍袋の緒を切らしたのは、自身と妻のアカウントがハッキングされ、盗まれた文書が政敵の手に渡ったためだ。政敵は文書を基にモレノと中国企業との疑わしい取引を告発。ウィキリークスがこの1件をツイッターで世界中に広め、モレノの顔に泥を塗った。
<本誌2019年04月23日号掲載>
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