最新記事

デザイナー

シャネルのデザイナー、故ラガーフェルド「ダイアナは頭が悪かった」

Princess Diana ‘Pretty But Stupid,’ Karl Lagerfeld Said

2019年2月20日(水)17時20分
キャサリン・アメシン

シャネルのデザイナーとして美の目利きを極めたラガーフェルド(2008年、パリ) Charles Platiau-REUTERS

<2月19日に亡くなった著名デザイナーにして美の「帝王」、カール・ラガーフェルドは生前、ダイアナ元妃やキャサリン妃といった英王室の女性たちを辛辣批評していた>

シャネルのデザインなどを手がけ世界中のセレブリティから引っ張りだこだった「モードの帝王」はかつて、イギリスの故ダイアナ元妃やキャサリン妃、エリザベス2世やカミラ・パーカー・ボウルズなどについて歯に衣を着せぬ批評をしていた(ラガーフェルドはドイツ人)。

たとえば2006年には、ニューヨーク誌のインタビューのなかで、世界中を魅了したダイアナもを「頭が悪い」と評した。ラガーフェルドは1997年に、ウィリアム王子とヘンリー王子の母親であるダイアナに会う栄誉に浴していた。また、同年に行われたダイアナの葬儀にも参列した。

「彼女はきれいでいい人だったが、頭が悪かった」。ラガーフェルドはダイアナをそう評した。

「ロマンチックな美女」と褒められたのは

一方、ウィリアム王子の妻キャサリン妃のことは高く評価していた。ラガーフェルドはキャサリン妃について、「いいシルエット」の持ち主で、「あの王子にぴったりの女性」と認めていた。

「あの手の女性は私の好みだ。私はロマンチックな美女が好きなのだ」とも言っていた。ウィリアム王子とキャサリン妃が結婚式を挙げた翌年、2012年のことだ。

だが、ファッションに厳しいラガーフェルドは、キャサリン妃の妹ピッパには厳しかった。ピッパの顔が好きではないとし「人には背中を向けているべきだ」とまでこき下ろした。

このコメントがニュースになると、イタリアのグラツィア誌とのインタビューで、ピッパのメイクが好きではないという意味だったと釈明。ピッパは丸顔で目も丸いので、それなりのアイメイクをするべきだと言った。

カミラは〇〇より大胆

ラガーフェルドが最大の賛辞を贈ったのは、キャサリン妃とピッパの母親、キャロル・ミドルトン。「とてもセクシー」と評していた。キャロルは娘2人よりもセクシーだとも言った。

ラガーフェルドはエリザベス女王も称賛していた。決してばかげたことは言わず、ウィットと気概に満ちているとも語っていた。その一方で、エリザベス女王にファッションの変革を期待すべきではなく、それができるのはキャサリンだけだと考えていた。

チャールズ皇太子の2番目の妻、カミラ・パーカー・ボウルズについては、彼女がよくかぶる「フィリップ・トレイシーの帽子」よりも「大胆」な人物と評していた。

(翻訳:ガリレオ)

※2019年2月26日号(2月19日発売)は「沖縄ラプソディ/Okinawan Rhapsody」特集。基地をめぐる県民投票を前に、この島に生きる人たちの息遣いとささやきに耳をすませる――。ノンフィクションライターの石戸諭氏が15ページの長編ルポを寄稿。沖縄で聴こえてきたのは、自由で多層な狂詩曲だった。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

12月住宅着工戸数は前年比マイナス2.5%、8カ月

ビジネス

みずほ証の10ー12月期、純利益は4.4倍 債券や

ビジネス

アングル:中銀デジタル通貨、トランプ氏禁止令で中国

ビジネス

日本製鉄、山陽特殊製鋼を完全子会社に 1株2750
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 8
    フジテレビ局員の「公益通報」だったのか...スポーツ…
  • 9
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 10
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中