米中間選挙、共和党vs民主党「州レベルの攻防戦」巡る4つの注目点
●州議会の勢力争い
過去の選挙結果では、政権を握っている党は中間選挙で敗北する傾向がある。全米州議会議員連盟によると、今回46の州で合計6000人以上の州議会議員が選出される中間選挙では、政権党が400程度の議席を失う場合が多い。
民主党はアリゾナ、コロラド、アイオワ、メーン、ミネソタ、ニューハンプシャーの6州で議会を制することが可能とみており、さらにフロリダ、ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンも有力と考えている。
共和党はニューヨーク州やコネティカット州など、議会の勢力がきっ抗し、わずか1つか2つの議席を上積みするだけで発言権が増す選挙区を標的としている。
●2020年大統領選への影響
民主党は、2016年の大統領選でトランプ氏勝利に貢献した中西部や「ラストベルト(さびついた工業地帯)」で州知事の当選が見込まれ、トランプ氏の再選に打撃となりそうだ。
民主党の州知事候補はミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンなど、大統領選では民主党を支持する場合が多かったのに前回の選挙ではトランプ氏支持に転じた州で善戦している。
フロリダ州知事選では、ほとんどの世論調査で民主党のギラム候補が若干リードしている。ただ共和党候補が勝てばトランプ氏再選の追い風になるかもしれない。
注目度が高いのがテキサス州の上院議員選。民主党のベト・オルーク氏が共和党の現職、テッド・クルーズ氏を追い上げており、20年の大統領選では民主党と共和党が攻守所を変えているかもしれない。
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