米中武力衝突の危険高まる、核使用の可能性も──米論文
U.S.-China Nuclear War Threat Greater Than Most Realize
おりしもトランプ政権は、中国が中間選挙への干渉を図っているとして、増大する脅威への懸念を訴えている。影響力の拡大を狙う中国政府の野望は多くの専門家の認めるところだが、一方で中国が米選挙に直接干渉しようと画策している証拠はほとんどない。
だが、中国が他の方法で介入を試みているのは専門家も認めるところだ。
ロイター通信によれば、情報セキュリティ企業クラウドストライクのドミトリ・アルペロビッチ最高技術責任者も先日、中国人ハッカーの活動が活発化しているとの見方を示した。中国のハッカーは、アメリカや西ヨーロッパ全域の政府機関にとって「最大の脅威」になっているという。
FBIのクリス・レイ長官も10月10日、上院国土安全保障・政府問題委員会で証言し、中国はアメリカおよびその国益にとって「非常に重大な脅威」になっていると述べた。「中国はさまざまな面で、わが国が直面する防諜上の最も広範で複雑で長期的な脅威と言える」
CIAの東アジアミッションセンターの幹部であるマイケル・コリンズは7月、アスペン安全保障フォーラムにおいてアメリカが現在直面している最も深刻な脅威は中国からのものだと発言した。またコリンズは、世界における現在の中国の行動は「基本的には一種の冷戦」と定義できると主張した。
(翻訳:村井裕美)
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>