米最高裁、カバノーの判事就任へ連帯感示せば正統性に懸念?
もっともより大きな問題は、カバノー氏の指名承認により同氏自身だけでなく、最高裁そのものの評価に傷がつかないかどうかという点かもしれない。
デューク大学のアーネスト・ヤング教授(法学)は「最高裁がより政治的になるように見受けられ、最高裁の正統性が法が政治から距離を置いているという考えに依拠している以上、これは危険だと思う」と懸念を表明した。
カバノー氏は9月27日に開催された上院司法委員会で、セクハラの告発に対してこれは民主党や左派グループによる政治的な攻撃だと反論。イェール法科大学院のアキール・アマル教授は、カバノー氏の指名承認は支持しながらも、この司法委員会における出来事によってカバノー氏が党派的対立に関与しない判事になってほしいという願いが実現するのは難しくなったと嘆いた。
ジョン・ポール・スティーブンス元最高裁判事は、カバノー氏は司法委員会での発言で最高裁判事たる資格がなくなったとまで言い切っている。
(Lawrence Hurley、Andrew Chung記者)
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