老化抑制のために若者の血液を輸血する診療所、NYに開設予定で物議をかもす
2018年10月2日(火)16時50分
世間の期待感を悪用しているだけ?
しかしながら、これまでのマウスでの実験結果がヒトにも直ちに適用できるとはいいきれない。2014年5月に「若齢マウスの血液は、老化に伴って発生する認知機能や神経可塑性での障害を抑える」との研究結果を発表した米スタンフォード大学のトニー・ウィス・コレイ教授は、学術雑誌「サイエンス」において「この治療に効果があることを示す臨床上の証拠は存在せず、人々の信頼や世間の期待感を悪用しているだけだ」と述べ、「アンブロージア・メディカル」を厳しく批判している。
「アンブロージア・メディカル」では、9月に公式ウェブサイトを開設して以来、100件以上の問い合わせが寄せられるなど、大きな反響を呼んでおり、現在、輸血を希望する人からの登録を受け付けている。診療所の開設をきっかけに、様々な観点から議論が巻き起こりそうだ。
マウスでの実験結果がヒトにも直ちに適用できるとはいいきれないが...
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