紛争続くウクライナ東部、親ロ派リーダーを爆殺したのは誰か
Pro-Russia Separatist Leader Killed in Explosion
だが、ザハルチェンコの死が不安定化を招くことはないだろうと、専門家は言う。「ウクライナ東部で起こることはすべてプーチンとロシア当局の命令にだからだ」と、カラトニッキーは言う。
カラトニッキーは2017年11月にもう1つの親ロ派組織であるルガンスク人民共和国でロシア政府の支援を受けたクーデターが起き、トップがロシアに忠実な人物に取って代わられたことを指摘。「ロシアの指揮系統に完全に服従し続ける人物をロシアは間違いなく手配するだろう」と述べた。
ザハルチェンコは東部で親ロ派がウクライナからの独立を宣言する以前は炭鉱の電気工として働いていた。そもそも彼を東部の指導者として選んだのはロシア政府だった可能性もある。
「彼はロシア政府の手先だ。戦闘でのあらゆる人々の死の責任に加え、彼らはウクライナ人捕虜を拷問している。まったく唾棄すべき人間だった」とハーブストは本誌に述べた。
(翻訳:村井裕美)