米中貿易戦争、中国市民に広がる「反米不買」の声
北京の内装業者Zhang Shiyouさん(56)は、「中国は反撃すべきだ。それが、大国としての地位を示すことになる。中国はこの戦いに勝たなければならない」と語る。中国には他のマーケットがあり、習国家主席が掲げる「一帯一路」戦略もある。「中国人はアップルの携帯電話を買うべきではない。『自国製品を買い、中国を愛せ』という言葉どおり、自国製品を買うことが産業の追い風になる」
「米国製品の多くは実際には中国で製造されている」と語るのは河南省でテクノロジー系新興企業を設立した26歳のWei Shaochuanさんだ。「とはいえ、時間の経過とともに、貿易戦争で本当に反米感情がかき立てられるなら、私も米国映画を見ず、米国の音楽を聴かず、ディズニー作品を友人に勧めず、米国の文化製品に対抗するために、米国製はよくないとソーシャルメディアに投稿するようになるだろう」と、チャットサービス「微信」でインタビューに応じた。
「私は中国製品を強く支持している。ニュースを読んだ後は特に、あらゆる米国製品に対して強い抵抗を感じている」と北京の商店主Zhao Guoxinさん(61)は語る。「先日米国ショップに行き、今後は何一つ買わないと訴えると、相手はひどく居心地悪そうにしていた。正直に言って、米国をかなり不快に思っている」
「正直に言って、米国からの輸入が唯一のルートではない」と北京で看護師として働く20代のワン・ヤンキンさんは言う。「欧州から輸入することもできる。若い女性は、米国製スキンケア製品をいくつか使っている。関税が上がり続けるなら、日本や韓国など、他の国からの製品に乗り換えるかもしれない」
「中国は適切に反撃すべきだ」と北京の学生シュウ・ドンさん(25)は言う。「けれども、米国製品を買うのをやめるつもりはない。アップルなど一部の企業は、実際には税収と雇用をもたらしている。中国に貢献しているブランドだ」
「個人的には、素晴らしいことだ」と、貿易戦争を評価するのは、北京で船舶向けケータリングサービスに従事しているジュー・タオさん(34)だ。「私の給料は米ドル建てで、米中の貿易戦争が始まってから、ドルの対元レートは上がり続けている。とても助かっている。ありがたい話だ」
(翻訳:エァクレーレン)