米中貿易戦争、中国市民に広がる「反米不買」の声
今回の調査結果は、以下の通り。
●貿易戦争について懸念しているか
「懸念している」との回答は50人中11人(22%)にとどまり、39人(78%)は「懸念していない」と表明。
●トランプ政権による懲罰的関税に中国政府はどう対応すべきか
19人(38%)が「強く反撃すべき」と回答。その他は「国内経済開発への注力に回帰」「他の輸出市場を開拓」などさまざまな回答だったが、8人(16%)は「分からない」と答えた。
●米国製品の購入をやめるか
14人が「やめる」と答え、31人が「やめない」と回答したが、その一部は、貿易戦争が激化すれば考えが変わる可能性があると述べた。5人が「分からない」と回答。
インタビューを受けた人々のコメントをいくつか紹介しよう。
「もちろん懸念している。世界の経済大国の第1位と第2位の衝突なのだから」と語ったのは上海の証券会に勤めるカイ・キンさん(40)。「当事者は誰も貿易戦争への十分な備えができていない。米国の政策も含め、政策決定が急すぎる」
「率直に言って、米国はいつも傲慢すぎる。どこの国であろうと自国の工場扱いで、経済的な利益は自分たちが持っていく」と上海の鉄鋼業界で働くクー・シンジュンさんは語った。「トランプ大統領は中国に対して心理戦を仕掛けている。彼は中国を脅迫しようとしている。心理的な点から言えば、貿易戦争について思い煩うよりも、国内の開発に集中すべきだ。国と指導者を信頼して、この戦争に勝てると信じるべきだ」