北朝鮮軍幹部にイエスマン 金正恩、いよいよ「非核化」決断か
専門家によれば、李永吉氏は2013─16年に軍総参謀長を務めたが、その後に短期間ではあったが失脚したと伝えられている。
同氏は2000年代初め、平壌を囲む一帯を防衛する軍部隊の司令官だった。ガウゼ氏いわく、北朝鮮の指導者によって「個人的に選ばれる」のが伝統である重要なポジションだという。
2013年3月、米戦略爆撃機が韓国上空を飛行後、ミサイル部隊に米韓軍事施設への攻撃「スタンバイ」を命じるため金委員長が深夜に召集した会議に同氏は出席していた。
2016年2月、同氏は一時的に第一副総参謀長に降格され、階級も1つ落とされた。その理由は明らかにされていない。韓国の情報当局者は当時、汚職と職権乱用の嫌疑で処刑されたとしていたが、それから3カ月後には党政治局員候補として主要な党の集会に姿を現した。
人民武力相に抜擢された努光鉄氏(62)は比較的知名度が低いが、かつてはミサイル・核プログラムを含む防衛装備品の製造を監督する第2経済委員会の委員長を務めていた。
「信頼できなければ当てられないポストだ」と、韓国政府系シンクタンク、韓国統一研究院(KINU)のホン・ミン北朝鮮研究室長は言う。
「金正恩氏の時代に有望で信頼できる側近として頭角を現した。彼が人民武力相になるのは全くおかしくない」
(翻訳:伊藤典子 編集:山口香子)
[ソウル 4日 ロイター]
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