「エホバの証人」を投獄、市民権もはく奪(アフリカ・エリトリア)
「独立の是非を問う国民投票で投票を拒んだことを理由に、1994年に市民権をはく奪されたエホバの証人の信者たちは、公式の身元確認書類を取得することができない」と報告書は指摘。さらに「そうした書類がないため、多くの信者がほぼあらゆる形態の雇用の機会を阻まれ、政府の給付金を受けられず、旅行もできない状態にある。エリトリア政府は彼らが良心から兵役を拒否したことを認めず、エホバの証人の信者ばかりを選んで逮捕や拘留などとりわけ厳しい扱いを続けている」とした。
エホバの証人の複数の信者によれば、1994年以降、少なくとも3人の信者が訴追されないまま拘留されている。また2018年に入って、高齢の信者2人が獄中で死亡した。
「エリトリアはエホバの証人の信者などを裁判や正式な罪状のないまま逮捕し、投獄している。子どもや高齢者を含む信者が宗教活動や非公表の理由により投獄されており、若い男性信者は兵役を拒否したことを理由に投獄されている」と、エホバの証人は声明で述べた。
こうした状況はロシアとよく似ている。ロシア政府は2017年にエホバの証人を過激派組織に指定。以来、信者の投獄や関連施設の閉鎖が行われており、これまでに少なくとも26人の信者が摘発を受けている。
(翻訳:森美歩)
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