安倍首相、総裁3選目指し北朝鮮交渉に意欲 拉致で成果なければ逆風も
一方、国内の政治情勢をみると、今月10日の新潟県知事選で与党系候補が勝利して以降、安倍首相にとって有利な風が吹き始めた。内閣支持率をみても、支持率が不支持率を上回る結果が相次ぎ、一部の世論調査では支持率が50%を超えた。
このため自民党内でも、安倍首相の「3選が基本シナリオ」(閣僚周辺)との声が広がり出した。
萩生田光一自民幹事長代行はロイターとのインタビューで「永田町では、安倍首相3選の雰囲気が強い。『モリカケ』があって、やや、もういいんじゃないかという人もいるが、経済・安全保障、政策的には失敗していない。前進しているよね、というのが国会議員の正しい評価だ」と述べた。
財政再建を巡る姿勢などから、安倍首相に批判的な党内ベテラン議員も「トランプ大統領と互角に外交を仕切ることができるのは、安倍さんしかいない」として3選支持を明言する。
安倍首相にとって外交問題は、自民党総裁選における「得点源」ともいえ、その意味でも日朝首脳会談を「いつ」「どこで」「どのように」開催するのかは、最重要なテーマに浮上している。
(竹本能文 編集:田巻一彦)
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら