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米でうつ病が5年で33%増、その理由は...

2018年5月14日(月)19時00分
松丸さとみ

しかしフォーブスは、この数字が実際にうつ病になっている人の数ではなく、うつ病の診断を受けた人の数であることを指摘している。つまり、医師や医療従事者に診察してもらった人たちだ。

同誌は、この5年でうつ病と診断された人の数が増えたのは、うつ病そのものが増えたというより、治療しようと医療機関を訪れた人が増えたということではないか、との考えを示した。フォーブスは、多くの著名人が近年、うつ病で苦しんだ経験を告白しており、そのためにこうした心の病にまつわる汚名が払拭されてきているのではないか、と分析している。

例えば米誌ハーパースバザーは今年1月、過去にうつ病を含む心の問題を告白したことのある有名人39人についてまとめた記事を掲載している。その中にはビヨンセやレディー・ガガ、J・K・ローリング、英国のヘンリー王子なども含まれている。こうした姿に勇気をもらった人も多いのだろう。

フォーブスはまた、BCBSのような大手保険会社がうつ病について、現代社会で大きくなりつつある問題として認識していることも大きいと指摘している。

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