韓国・文大統領「米朝首脳会談成功すれば、南北米3者協議で終戦宣言も」
26日に電撃的な南北首脳会談について語る文大統領 YTN / YouTube
<対話か訣別か、米朝首脳会談をめぐる動きが二転三転するなか、韓国の文大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長は26日午後、極秘のうちに首脳会談を行った>
26日午後、板門店で行われた南北首脳会談は、金委員長が25日午後「一切の形式は必要ないので、会いたい」と文大統領に伝えてきて実現したものだった。
会談は26日午後3時から5時まで、板門店にある北朝鮮側の施設「統一閣」で開催された。軍事境界線を越えてきた文大統領を北朝鮮軍の儀仗隊が出迎え、金汝貞(キム・ヨジョン)労働党中央委員会第1副部長も挨拶を交わしたという。文大統領と金委員長の首脳会談には韓国側から叙勲(ソ・フン)の国家情報院院長と金英徹(キム・ヨンチョル)北朝鮮統一戦線部長が同席した。
文大統領は27日午前、大統領府で記者会見を行い、2度目の南北会談について説明した。YTNなど韓国メディアによれば、文大統領は「両首脳は6月12日に予定された米朝首脳会談が成功裡に行われなければならず、朝鮮半島の非核化と恒久的な平和体制に向けた歩みは、決して中断できないという点を確認し、これを向けて緊密に相互協力することにした」と話した。
文大統領は「北朝鮮の金正恩委員長は、4月に発表した板門店宣言に続いて、再度、朝鮮半島の完全な非核化の意志を明確にしており、米朝首脳会談の成功を通じて、戦争や対立の歴史を清算し、平和と繁栄に向けて協力するという意思を表明した」と明らかにした。
また文大統領は「南北高官級会談を6月1日に開催し、軍事的緊張緩和に向けた軍事当局者会談と離散家族再会に向けた赤十字会談を相次いで開催することで合意した。両首脳は今回の会談が必要に応じて迅速かつ、格式ばらずに開催されたことに、大きな意味があると評価しており、これからも必要な場合、いつでも相互に連絡したり会うことで、隔てなく対話することにした」と語り、今後も必要に応じて金委員長と会うことを明らかにした。