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インドネシアで爆弾テロ、13人死亡 キリスト教会3か所で連続発生

2018年5月13日(日)19時25分
大塚智彦(PanAsiaNews)

インドネシアの主要民放テレビは午前8時過ぎから通常の日曜日の番組を中断して、スラバヤの連続爆破事件を現場からの中継を交えて伝え続けている。

民放テレビが伝えたサンタマリア教会近くの監視カメラの映像によると、午前7時過ぎに大きな荷物を後部に乗せたようにみえる1台のバイクが通りから左折して教会の敷地内入った直後に爆発が発生、教会入り口と通りの周辺は煙に包まれ、その中を走る人が映っていた。

また新たに公開された教会内部からの監視カメラの映像では、通りから教会内部に入った直後にバイクが爆発。当時周辺には多くの人がおり、警備員とみられる男性が教会内に停止せずに侵入しようとするバイクを止めようとする様子が映っている。バイクはその直後に爆発(その瞬間の映像はカットされている)し、周辺が爆発の煙でほとんど視界がない状況が映し出されている。

相次ぐ爆弾テロ、直前にはテロ収監者暴動

インドネシアでは2016年1月に首都ジャカルタの中心部、サリナデパート前で自爆テロが発生、実行犯5人を含む8人が死亡する事件が起きている。その後も同年7月に中部ジャワのソロ市警敷地内で自爆テロ犯が死亡、2017年2月には西ジャワ州バンドンで自爆テロ、5月にはジャカルタ市内のカンプン・ムラユのバスターミナルで爆弾テロが起きて実行犯2人を含む5人が死亡するなど、爆弾テロが続いている。

5月8日夜にはジャカルタ南部の国家警察機動隊本部内の拘置施設でテロ関連犯罪の収監者約150人が暴動を起こし、警察官やテロ容疑者が死亡する事件も起きている。事件は10日朝に収監者全員が投降し、全員をより監視体制が強い中部ジャワの別の刑務所に移送して解決した。

この暴動に関して中東のイスラムテロ組織「イラク・レンバントのイスラム国(ISIL)」が犯行声明を出し、暴動者が奪取したとする武器の写真などをIS関連のネットにアップしたことから中東のテロ組織に感化された収監者による犯行との見方が強まっている。

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