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韓国、アベンジャーズ1000万人の大ヒット その影でヤバすぎる誤訳問題が炎上

2018年5月19日(土)23時10分
杉本あずみ(映画配給コーディネーター)

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大統領府のウェブサイトにある「国民請願及び提案」には「パク・ジフン翻訳家の翻訳参加反対と退陣」など7件のパク・ジフンの責任を問う請願が掲載されている。韓国大統領府ウェブサイトより

「国民請願」とは、韓国大統領府が「国民の声に政府が答える」という意味で昨年8月19日から大統領府の公式サイトに設置された「国民請願及び提案」という掲示板のことだ。誰かがこの掲示板に投稿した要望に、30日以内にを20万人以上が賛同を集めると韓国政府、もしくは大統領府関係者が何らかの回答をしなくてはならない、という"現代版目安箱"だ。

今までに話題を呼んだ請願としては、平昌オリンピックのスケート女子パシュートチーム内でのいじめ問題について、「2名の選手の資格はく奪と処罰を求める」という請願は多くの関心を集め2日で20万件以上の同意を集めた。また、日本でも連日報道されている大韓航空グループのナッツ姫ことチョ・ヒョナをはじめ、水かけ姫チョン・ヒョンミン、また両姉妹の母親であるイ・ミョンヒのヒステリックなパワハラ行為などが報道された後には、「韓国のイメージを悪化させるため、"大韓"航空という名称の変更願い」「路線の縮小希望」といった嘆願に同意が集まっている。

このような韓国政府への請願に字幕誤訳についての案件「パク・ジフン翻訳家の翻訳参加反対と退陣」要請がアップされたのだ。もちろん20万人の同意には遠く届いていないが、翻訳家として悪い意味でその名が広く知られるには十分な結果となった。

それでは、果たしてパク・ジフンは翻訳家として失格なのだろうか? そもそも映画の翻訳は字数制限もあるうえで内容やニュアンスを伝えなくてはならない。日本語字幕の場合1秒間に4文字。一度に出せる文字数は全20字以内でセリフを翻訳しなければならない。

以前、韓国語から日本語に翻訳した友人が、韓国語では
「構造が複雑な通路だなぁ」
とナチュラルでない直訳的な表現のセリフを、
「まるで迷路のようだ」
とひと言で意味を伝わるように翻訳した。そのセリフを聞いた時、やはり翻訳家に必要なのはセンスであると痛感した記憶が印象に残っている。

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