韓国、アベンジャーズ1000万人の大ヒット その影でヤバすぎる誤訳問題が炎上
結末が変わってしまう誤訳
今回25日の公開直後から炎上したのが、字幕翻訳の「誤訳」問題である。25日の公開初日、すでにチケットは売り切れ続出でのなか、プレミアチケットを手にした映画ファンたちは意気揚々と映画館を訪れて新作を楽しんだ、はずだった......。しかし、その後ネットを中心に映画字幕の誤訳問題が浮上。「誤訳によって一部内容が正しく理解できず、見方によっては結末が変わってしまう水準だ!」と多くのファンたちが騒ぎ出した。
具体的な例を挙げてみよう。ドクター・ストレンジがアイアンマンのトニーに言ったセリフ「We're in the endgame now.」。2019年公開予定の続編に続く重要なセリフだったが、字幕では「이젠 가망이 없어(もう見込みはない)」と訳された。エンドゲームという単語がもう手立てがないという連想をさせるが、実は「最終段階/終盤戦」という意味になる。つまり「ついに終盤戦に入ったんだ」と訳されるべきセリフだった。
その他、クッキー映像(映画本編が終了してスタッフクレジットが流れた後の特別映像)で、サミュエル・L・ジャクソンが言った「Mother fxxxx.」。言わずと知れたアメリカの悪口だが、こちらもそのまま「お母さん」と訳された。これ以外にも約10カ所以上もの誤訳がファンによって発見され、ネットにはまとめサイトまで登場した。
今回、アベンジャーズ3の字幕翻訳を担当したのは、韓国でもトップクラスの翻訳家パク・ジフンだ。韓国でハリウッド映画を見た事がある人なら、もしかしてその名前を見たことがある人もいるかもしれない。今までに「007スカイフォール」「キャプテンアメリカ」「バットマン vs スーパーマン」など、韓国内で公開されたハリウッドの大作映画の約半分をパク氏が翻訳したといって過言ではない。ただ、人気の高い映画やマニアが多い映画の翻訳も多く手掛けるため、ネット上で字幕の誤訳や質についてたびたび取り沙汰される人物である。
さて、今までもパク氏の誤訳は少なからずあったものの、なぜ今回はニュースでも取り上げられるほど事が大きくなったのか? もちろん映画自体の人気の高さとファン達が期待していた作品だという点もあるが、何よりも韓国政府が運営する「国民請願」に嘆願が届けられたことで一躍注目が集まったのだ。