エディー・ジョーンズ、ファンを大切にする思いがあだに──英で暴行被害
駅前で酔っ払いに囲まれるエディー・ジョーンズ (C)Twitter-Dan Roan
駅前で酔っ払いに囲まれる監督
かつてラグビー日本代表監督を務めたエディー・ジョーンズが、現在監督をしているイングランドで暴行される事件が2月に起こったが、このほど、加害者に裁判所への出頭命令が出されたことが分かった。
事件は2月25日。スコットランドのエディンバラで開催されたラグビーの欧州6カ国対抗「シックス・ネイションズ」でイングランド対スコットランド戦があった翌日だ。
BBCによるとこの日ジョーンズは、サッカー・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド対チェルシー戦を観戦するために、エディンバラからマンチェスターに1人で向かった。移動手段は電車で、「スタンダード・クラス」と呼ばれる普通車両だ。
BBCが入手したという動画には、駅に迎えに来たと思われる車にジョーンズが向かう際、男性2人に声をかけられ、一緒に写真を撮っている姿が写っている。さらに2人が加わって4人に囲まれ、男らは前日のスコットランド戦について口にし始めた。4人のうち2人は手にビールらしきものを持っており、酔っている様子がうかがえる。
ジョーンズは運転手に車へと先導されるが(デイリーメールによると、動画内でジョーンズをかくまうように誘導している男性2人は車の運転手と駅の職員)、男らは車まで付いて行き暴言を吐き続けた。
前日、イングランドはスコットランドに負けていた
前夜の試合で、イングランドはスコットランドに13対25で負けており、男らはその試合についてジョーンズをあざけっているようだった。ジョーンズが車に乗り込みドアを閉めると、ドアを無理やり開けて暴言を浴びせ続けた。
テレグラフは、男らから受けたのは暴言か暴力かと問われたジョーンズが「どちらも少しずつされた」と答え、小突かれたという情報もある、と伝えている。
テレグラフは男らが「スコットランド人だった」と伝えているが、BBCは「ラグビーのサポーターか否かは分からない」としている。