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関税トランプ、韓国を鉄鋼関税対象から無期限除外に 輸入枠設定で合意
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3月26日、韓国政府は、米政府が韓国を新たな鉄鋼関税の適用対象から除外する代わりに、韓国からの鉄鋼輸入を制限する枠を設置することで合意したと明らかにした。写真は昨年6月、ホワイトハウスで共同会見後に建物内へ戻るトランプ米大統領(右)と文在寅韓国大統領(左)(2018年 ロイター/JIM BOURG)
韓国政府は26日、米政府が韓国を新たな鉄鋼関税の適用対象から除外する代わりに、韓国からの鉄鋼輸入を制限する枠を設置することで合意したと明らかにした。両政府は米韓自由貿易協定(KORUS)の見直しでも合意した。
韓国政府によると、自由貿易協定(FTA)の見直しで、韓国側は米自動車メーカーの韓国市場へのアクセス拡大を認める方針。
今回の合意により、韓国は米国の同盟国としてトランプ政権の新たな鉄鋼関税を無期限に免除された最初の国となった。
トランプ政権は23日に発動した鉄鋼とアルミニウムに高関税を課す輸入制限措置で、メキシコ、カナダ、オーストラリア、欧州連合(EU)などを当面、適用除外としていた。
韓国政府によると、米国が認めた韓国の鉄鋼輸出枠は約268万トン。これは2015─17年の対米平均輸出量の70%に相当する量で、新たな関税の対象外となる。ただ、これを超える輸出は認められない。
韓国は米国への鉄鋼輸出が第3位で、中国製鉄鋼の最大の輸入国であるため、中国の過剰生産能力のはけ口になっているとの懸念もある。
26日のソウル株式市場では、関税免除への期待感から東部製鉄<016380.KS>など韓国鉄鋼メーカー株が急伸した。
米韓両政府は今回、FTAの見直しにより、韓国製ピックアップトラックに米国が課す関税の撤廃期限を従来の2021年から41年に延長することで合意。また、米自動車メーカーが米国の安全基準を満たした自動車をそのまま韓国で販売できる台数の拡大でも合意。現行の1社当たり年2万5000台から年5万台に引き上げる。
ただ、韓国政府によると、これまでにどの米メーカーの韓国への輸出台数も年2万5000台に達していない。
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