最新記事

一つの中国

中国国営メディア環球時報「台湾海峡での直接的な軍事衝突に備えよ」

2018年3月22日(木)14時37分

3月22日、中国国営紙の環球時報は社説で、中国は台湾を巡り軍事行動を準備し、また北朝鮮を巡る協力で米国に圧力をかけるべきだと指摘した。写真は北京で2015年8月撮影(2018年 ロイター/Damir Sagolj)

中国国営紙の環球時報は22日付の社説で、中国は台湾を巡り軍事行動を準備し、また北朝鮮を巡る協力で米国に圧力をかけるべきだと指摘した。

トランプ米大統領は先週、米政府当局者が台湾当局者と会談するために台湾に渡航することを可能にする法律に署名。中国は強く反対していた。

環球時報は、中国がこの法律に対抗すべきだと指摘。「中国は他の二国間協力の分野で米国に圧力を加えることが可能」だとし、朝鮮半島問題やイラン核問題を例に挙げた。国連などの国際機関で米国への反対姿勢を表明することもできるとした。

また同紙は、中国が「台湾海峡での直接的な軍事衝突に備える必要がある。米台当局者の交流増加が、台湾に深刻な結果をもたらすということを明確に示す必要がある」と訴えた。

同紙は、中国が「台湾海峡の中心線に軍機や軍艦を派遣することが可能」だとの見解を示し、状況に応じ段階的に実施できるとした。

[北京 22日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

尹大統領拘束令状の期限迫る、大統領警護処は執行協力

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、4週連続横ばい=ベーカ

ビジネス

伊首相、トランプ氏と会談 米南部私邸を訪問

ワールド

米新車販売24年は約1600万台、HVがけん引 E
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...ミサイル直撃で建物が吹き飛ぶ瞬間映像
  • 2
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡...池井戸潤の『俺たちの箱根駅伝』を超える実話
  • 3
    ウクライナ水上ドローンが「史上初」の攻撃成功...海上から発射のミサイルがロシア軍ヘリを撃墜(映像)
  • 4
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 5
    肥満度は「高め」の方が、癌も少なく長生きできる? …
  • 6
    気候変動と生態系の危機が、さらなる環境破壊を招く.…
  • 7
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 8
    わが子の亡骸を17日間離さなかったシャチに新しい赤…
  • 9
    フランス政治は大混迷も、ルペンにとって2025年は厳…
  • 10
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 1
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も助けず携帯で撮影した」事件がえぐり出すNYの恥部
  • 2
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 3
    JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強みは『個性』。そこを僕らも大切にしたい」
  • 4
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に…
  • 5
    イースター島で見つかった1億6500万年前の「タイムカ…
  • 6
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 7
    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…
  • 8
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 9
    「これが育児のリアル」疲労困憊の新米ママが見せた…
  • 10
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中