「トイレが欲しい!」 インドの貧しい少女が耐えきれずに取った行動とは...
あるレポートによると、スワッチ・バーラトが始動した2014年10月2日時点のトイレ設置世帯はインド全土で38.7%だったのが、2018年3月には78.9%まで増加している。しかしラニのような貧しい家庭では、トイレの設置が遅れているのも事実で、彼らには公衆トイレを使うか屋外で排泄するかの2択しかない。たとえトイレのある世帯でも、家族の人数が多すぎてやむなく外で用を足す人もいる。
もちろん政府は対応を進めており、複数の地域でトイレ建設に補助金を支給したりもしている。それでも手が及ばない世帯があるのは、補助金がトイレ建設以外のことに回されてしまうからだと、Oneindiaは指摘する。農村部では、トイレがあっても住民が使用しないケースもあるという。
2019年10月2日までにインド国内の屋外排泄の根絶という目標は、果たして達成されるのだろうか。単にトイレを作って数字だけをクリアしても、自らの意思で外で用を足す人たちを動かさなければ、屋外排泄は根絶できない。
【参考記事】トイレ普及急ぐインド 「辱め」を受ける外で排泄する人たち
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