フェイスブック上の「性格判断アプリ」で5000万人情報流出、トランプ陣営の支援に利用も
「当社は規約に違反する行為があると知った2015年の時点で、フェイスブックから問題のアプリを削除し、コーガン氏および彼がデータを提供した全ての関係者に対して、情報の破棄を要請した。ケンブリッジ・アナリティカとコーガン氏、ワイリー氏はいずれも、データを破棄したことを当社に確認していた」とフェイスブックは声明で述べた。
同社はさらにこう続けた。「数日前、全てのデータが破棄されていた訳ではなかったという複数の報告を受けた。現在、これらの申し立てについて確認を行っているところだが、もし本当ならば、信頼を裏切る受け入れがたい行為だ」
それでもフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOに対する圧力は強まっている。3月19日までには複数の政治家が、ザッカーバーグに議会証言を行うよう要求した。
民主党のエイミー・クロブシャー上院議員は17日にツイートを投稿。「ソーシャルネットワークが自らを監視できないのは明らかだ。オンラインの政治広告について、透明性と説明責任を求めたとき、彼らは『我々を信用してくれ』としか言えなかった。マーク・ザッカーバーグは上院司法委員会で証言すべきだ」とした。
イギリスでも、政治家たちが強い懸念を表明した。英議会下院のデジタル・文化・メディア・スポーツ委員会の委員長を務めるダミアン・コリンズ議員は、ケンブリッジ・アナリティカのアレクサンダー・ニックスCEOが英議会に真実を話さなかったと批判。ザッカーバーグは「フェイスブックの陰に隠れるのをやめるべきだ」と語った。
(翻訳:森美歩)