ユン特別代表退任で揺れるトランプ政権の対北朝鮮外交、後任は?
ユンは3月2日付けで辞任するが、それまでに後継者が見つかるかどうかはわからない。トランプ政権にはトップ交渉役を担うことができる顧問が何人かいる。その1人はアリソン・フッカー。トランプの娘イバンカ・トランプ大統領顧問率いる平昌冬季五輪の米代表団に参加していた人物だ。ホワイトハウスが発表した代表団の名簿に含まれていなかった
フッカーは国務省で東アジア太平洋問題担当アナリストを務めた後、2014年にオバマ大統領によってNSCの朝鮮半島部長に任命された。彼女は現在、ホワイトハウスの対北朝鮮政策の中心人物とみられている。
フッカーはイバンカの横にいたため、北朝鮮代表団を率いて閉会式に参加した金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長との会談が行われるのではないかという憶測が飛び交った。
フッカーは14年、北朝鮮に拘束されたアメリカ人ケネス・ベとマシュー・トッド・ミラーの解放を交渉する代表団の一員として訪朝した際に、金と会ったことがある。だが米大使館とNSCの報道官によれば、韓国滞在中に北朝鮮と米代表団の接触はなかった。
聯合ニュースによれば、韓国外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)報道官は、ユンの退任の意向を韓国政府は知っていたと語った。ユンの後継は空席のままだが、韓国政府は朝鮮問題について、東アジア太平洋担当国務次官補に指名されたスーザン・ソーントン国務次官補代行と引き続き話し合う、と魯は付け加えた。