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【写真特集】南アフリカに今も残る街の分断
2018年2月2日(金)18時30分
ケープタウンには貧困層が集まる無認可の居住区が204カ所あり、19万世帯以上が暮らしているという。生活環境は劣悪で公共サービスは乏しく、暴動が起きることも少なくない。計画的に整備された右側の住宅街と比較すると、無秩序に建物が立ち並ぶ貧困地区では環境の改善や社会の連携がいかに難しいかが見て取れる
ヨハネスブルク郊外の巨大な墓地(左側)に隣接する貧困地区には約3万人がひしめきあって暮らす。この場所もアパルトヘイト時代のタウンシップの名残だ。近くには中流層の住宅街もある。ヨハネスブルクに電力を送る高圧送電線が走っているが、貧困地区に電力が届けられることはなく、下水や警察、教育といった公共のサービスもほとんど存在しない
インド洋に面した都市ダーバンの中でも、高層マンションや大邸宅が並ぶ丘の上の地区は国内屈指の高級住宅街。その丘を下る道路の脇には、何百もの小屋が立つ。崖のそばや坂道に建てられたものも多く、火事や集中豪雨による土砂崩れの脅威にさらされている
<撮影:ジョニー・ミラー>
南アフリカのケープタウン在住の写真家、ジャーナリスト、ドローン操縦士。アフリカをはじめとする現代社会の問題に幅広い知識とネットワークを持つ。ドローンを使って撮影した本作は欧米で高い評価を得ている
Photographs by Johnny Miller
<本誌2017年7月4日号掲載>
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