「世界の終わりだ」 KFCのチキンが消えてパニックになった原因は...
SNSに溢れる怒りの声
フライドチキン屋でフライドチキンがなくなる事態に、多くの人々が呆れ、怒りをあらわにしている。ある客はこの状況を「世界の終わり」と冗談交じりに嘆いた。
KFCはSNSで噴出する怒りに専用窓口で対応している。「ブラッドフォードのグリーンゲーツ店が閉まっているのはなぜですか? 子供との約束を守るために、それから20分も運転し(他の店舗に行かなければならなかった)ました」というツイートに対し、こう返信した。
「こんにちは。私たちは店舗に新鮮なチキンを届けていますが、残念なことに今日は配送に問題がありました。我々はすべてのメニューが揃わない状態で営業することには消極的です。大変申し訳ありませんが、カーネル・サンダースは解決のために努力しております」
So I went all the way go kfc to then realise its closed due to running out of chicken....@kfc I need answers this is unacceptable
— ManLikeK (@VincyKari) 2018年2月16日
行ける限りのKFCに行って、その全部が休業だったことにショックを受けた客もいた。「これは納得できない。理由を教えて」とツイッターに投稿。KFCの広報は、「我々は品質に妥協することはありません。そのため、イギリス国内の一部店舗を閉鎖、メニュー数を減らしたり、週末の営業時間を短縮するなどの対応を取っています」と説明した。
KFCのチキンは、多くの人を魅了してやまない。有名なところでは、ドナルド・トランプ米大統領。元部下が執筆した暴露本『Let Trump Be Trump』(トランプにはトランプらしくやらせておけ)には、ケンタッキーが、トランプの乗る飛行機の機内食に常備された『4大食品群』の一角を構成していたと書かれている。
これほどまでに、人々を惹きつけるフライドチキン。秘伝の11種類のハーブとスパイスで味付けされているというが、「中毒性」という名のスパイスも配合されていそうだ。
【参考記事】ビッグマック×2、フィレオフィッシュ×2、チョコレートシェイク! トランプの定番は2420キロカロリー
ケンタッキー、去年もやらかしていた
KFCはつい先日にも炎上騒ぎを起こしている。今回のようなチキンの品切れではなく、広告に関するもの。2月1日付けの英テレグラフで、「2017年に視聴者を最も不愉快にさせたCMランキング」でKFCがトップだったと報じられた。
イギリスの広告基準協議会(ASA)が発表したこのランキング。問題となったKFCのCMは、主役の鶏がノリの良い音楽に合わせてダンスしながら、自ら屠殺場に向かうというもの。
ベジタリアン(菜食主義者)やビーガン(完全菜食主義者)に不快感を与え、子供にもよくない。何よりも「鶏に失礼」だとして、寄せられた苦情の数は755件にも達した。
悪い話だけじゃなく、カナダのKFCでは1月からビットコイン決済を可能にするなど、ポジティブなニュースもある。それでも今回のチキンの配送ミスは致命的だろう。チキンを取ったらただのケンタッキー。チキンがなければ何も始まらない。
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