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スペインカタルーニャ州議会は独立派を議長に選任 中央政府と対立本格化か
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1月7日、スペイン北東部カタルーニャ自治州の州議会が昨年12月の改選後初めて招集され、独立派のロジェ・トレン議員を議長に選任した。写真は2017年12月、バルセロナで撮影(2018年 ロイター/Jon Nazca)
スペイン北東部カタルーニャ自治州の州議会が17日、昨年12月の改選後初めて招集され、独立派のロジェ・トレン議員を議長に選任した。一方的な「独立宣言」から始まった中央政府との対立が、再び本格化しそうだ。
新たな州首相候補の信任表決は31日に実施される可能性があり、主な独立派政党2党は16日、拘束されないようベルギーに逃れているプチデモン前首相の再任を支持することを再確認した。
中央政府のラホイ首相はプチデモン氏の再任を認めない方針。ブリュッセルから遠隔操作で首相を務めることなどあり得ないとの姿勢を明確にしている。
しかし、プチデモン前州首相が所属する独立派政党は、前州首相がトレント新議長を祝福する場面、との説明付きで、笑顔のトレント氏が議会内で携帯電話で前州首相と話している写真を掲載した。映像中継などを通じた議会出席が可能なことをアピールしたものとみられる。