インドの女子大生がレイプ防止パンティを開発
2018年1月15日(月)17時45分
カーストや貧困......インドならではの問題
また、「インドならでは」の問題もある。前述のIBT英国版は、カーストが低い女性が被害に遭った場合、警察は捜査に動かないと伝えている。インドでここまで女性への性的暴力が広がっている理由の1つは、警察が動かず、加害者が法的な処罰を受けないからだと言うのだ。
さらに、2014年に開発されたレイプ防止ジーンズの価格は日本円でわずか90円ほどと言っても、インドの国民大部分にとって、気軽に手が出せる金額ではないとIBTは指摘している。インドの英字経済紙ジ・エコノミック・タイムズによると、インドの国民平均年間所得(2016/2017年)は、約18万円だった。
デイリーメールは、今回のレイプ防止パンティを開発したクマリさんが、貧しい家庭の出身だと伝えている。そんな彼女が開発に要した金額は、約7600円。10代の女性が大金をはたいてどんな思いで開発したのかと考えると、インドの状況が1日でも早く改善するのを願うばかりだ。
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