新型アップルウオッチは、ポストiPhoneの大本命
通話やメールも単独で
「シリーズ3」の最大の強みはLTEの高速データ通信に単体で接続できること。だからアップルウオッチだけで通話やメールを利用でき、ストリーミングで音楽も聴ける。
デュアルコアプロセッサ搭載により、通信速度は70%高速に。Wi-Fiとブルートゥースの接続も改善され、バッテリーの持ちも良くなったという。
見た目からは分からないこうした改善点は、それ自体は革新的なものではないが、アップルウオッチの使い方には大きな変化をもたらすかもしれない。
iPhoneのように使うには、アップルウオッチは小さ過ぎる。このサイズまでくると、指先ではなく音声で操作するのが一番だ。今のところ、人はまだ歩きながら自分の手首に語り掛けることに慣れていないが、スマホに語り掛けるよりは自然な行為かもしれない。
もちろん「シリーズ3」で全てが劇的に変わると思うのは間違いだ。バッテリーの持ちにしても、会社発表では最大18時間OKとされているが、ストリーミングやSiriとの対話を続けていれば、そんなに持たないだろう。だから、まだ当面はiPhoneを捨てるわけにいかない。ただしアップルウオッチが「ポストiPhone」の本命になりそうな予感は、以前よりも高まっている。
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© 2017, Slate
[2017年9月26日号掲載]