米鉄鋼株が急伸、カナダドルやユーロ下落 トランプ氏の関税受け
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トランプ米大統領が米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウムへの25%の関税を10日に発表すると明らかにしたことを受けて、寄り前の米株式市場で同国の鉄鋼・アルミメーカーの株価が急伸している。独鉄鋼メーカー、ティーセンクルップの施設で2023年撮影。(2025 ロイター/Wolfgang Rattay/File Photo)
[10日 ロイター] - トランプ米大統領が米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウムへの25%の関税を発表する計画を明らかにしたことを受け、10日午前の米株式市場で、同国の鉄鋼・アルミメーカーの株価が軒並み急伸した。
ニューコアは7.5%、、クリーブランド・クリフスは14%、センチュリー・アルミニウムは15%、アルコアは3.5%それぞれ上昇。
USスチールは3%超上昇した。林芳正官房長官が日本製鉄によるUSスチール買収に関するトランプ氏の発言に関して「日本製鉄はこれまでと異なる大胆な提案を検討している」と述べたことも材料視されている。
米国は国内で使用する鉄鋼の約4分の1を輸入に頼っている。米国の輸入量の約15%を占める欧州の鉄鋼メーカーの株価も下落し、アルセロール・ミタルは1%安。
米主要株価3指数は軒並み上昇した。
為替市場では、関税の影響への懸念から、カナダドル、ユーロ、豪ドルが対米ドルで下落。
カナダドルは0.3%安と、下げが目立った。
ユーロは0.18%安、
豪ドルは幾分下げを縮小し、0.1%安。