米消費者金融保護局、全業務停止 トランプ氏任命のトップが指示
トランプ大統領が新たに任命した消費者金融保護局(CFPB)のラッセル・ヴォート局長代行(写真)が10日、全職員に対し、いかなる業務も行わないよう指示したことが分かった。1月撮影(2025年 ロイター/Kaylee Greenlee Beal)
Douglas Gillison
[10日 ロイター] - トランプ大統領が新たに任命した消費者金融保護局(CFPB)のラッセル・ボート局長代行が10日、全職員に対し、いかなる業務も行わないよう指示したことが分かった。
ロイターが入手したメールには「職員はオフィスに来てはならず、いかなる業務も行わないように」と記載されていた。
CFPBは消費者金融法の執行を任されており、職員は約2000人。
ボート局長代行は強硬な歳出削減論者で、CFPBの廃止を求める右派政策マニフェスト「プロジェクト2025」の立案者でもある。
政府効率化省(DOGE)を率いる実業家イーロン・マスク氏も、CFPBを解体すると公言している。
一方、CFPB職員を代表する全米財務省職員組合は9日、ボート局長代行の行為は連邦議会の権限を弱めるものであり、憲法に違反しているとして、連邦裁判所に提訴した。
職員や民主党議員らとの対立は10日も続く予定で、ホワイトハウス近くの庁舎前で抗議集会が予定されている。