米FOMC、10月からバランスシート縮小 金利は据え置き
FOMC声明の公表を受け、ドルが対主要通貨バスケットで上昇したほか、米国株は下げ幅を拡大し、米国債利回りはやや上昇した。
アリアンツの首席経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏は「FRBはバランスシートの段階的な縮小に来月着手することを発表し、見通しと政策ガイダンスの見直しを限定的にとどめ、正常化に向けまた新たな一歩を踏み出した」とコメント。
アバディーン・スタンダード・インベストメンツの投資ストラテジスト、ルーク・バーソロミュー氏は「FRBは、12月利上げの可能性が残っていると強く示唆した」と指摘。「FRBは明らかに、失業(率)の低下がいずれインフレ加速につながるとの判断を維持している。だが。インフレがアンダーシュートし続ければ、利上げ方針維持を予想するのは困難だ」と述べた。
FOMC声明では、米国を最近襲ったハリケーンについて「中期的に国内経済の方向を著しく変える可能性は低い」と指摘した。
2018年以降の経済成長と失業率の予測は、概ね据え置いた。
経済成長率の予測は、2017年が2.4%、2018年が2.1%、2019年が2.0%。
失業率の予測は、2017年が4.3%、2018年が4.1%、2019年が4.1%。
インフレ率は、2018年まで目標の2%を下回る水準で推移し、2019年に目標に達すると予想されている。